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奇妙な失言にブラック告発…山本大臣はTPPの「生け贄」にされた?(茱萸坂 重信) | 現代ビジネス | 講談社 [web]

失言を連発する山本有二農水大臣。『週刊文春』に元秘書が登場し、「ブラック事務所だった」告発されるなど、なにかと世間を騒がせ、TPP審議に大きな影響を与えている。

一方、永田町からはこのブラック告発と失言のタイミングが、あまりに出来過ぎているとの声が聞こえてくる。いわく、「安倍政権は、もともと山本大臣をTPP審議の”生け贄”にするつもりだったんじゃないのか…?」と。

知略謀略が張り巡らされる政治の世界。議員秘書を長年務め、政治の世界の表も裏も知り、現在は晴耕雨読の日々を送る永田町の古老・茱萸坂重信氏が秘書のブラック労働の実態とともに、山本失言の「裏の読み方」を解説する。

失言と告発とTPP

山本有二農水大臣の失言が止まらない。

10月18日の佐藤勉・衆議院議院運営委員長のパーティーで、TPPを「強行採決するかどうかはこの佐藤勉さんが決める」と言って批判を浴びたばかりだが、11月1日、別のパーティーで「冗談を言ったら首になりそうになった」と放言。野党4党は猛反発し辞任を要求、4日の衆議院本会議でのTPP協定採決が困難になった。政府与党は本会議での議決を週明けに先送りするとともに、TPP特別委員会での採決を「強行」した。

政府与党としては11月8日のアメリカ大統領選挙前に、なんとしてでもTPP協定の衆議院通過を図りたい。TPP協定は「条約」なので、憲法61条の規定で「30日ルール」が適用される。つまり、衆議院をいったん通過しさえすれば、30日経って参議院が議決しない場合でも、条約は自動承認されることになる。

アメリカでは、クリントン候補のメール問題をFBIが再捜査すると発表した後、トランプ候補がついに支持率で追いついた。トランプ氏は10月22日のゲティスバーグ演説で「自分が大統領に就任した初日にTPPから離脱する」と宣言している。苦労に苦労を重ねて合意にこぎつけたTPP協定を守るためには、大統領選挙の結果が出る前に、日本としての意思を示す必要があるのだ。

したがって、日本時間で11月9日午前8時に開票が始まる米国大統領選挙の結果が出る前までにTPP協定を衆議院本会議で採決し、その30日後まで国会会期を延長すれば、TPP本体は条約として自然承認されることになる。

しかし、実はTPP協定を承認するだけでは、絵に描いた餅に過ぎない。条約を担保する様々な国内法の改正案を成立させないと、政府はTPP加入申請書を提出できないからだ。

TPP関連法案は単なる法案であり、30日ルールの適用はない。つまり、関連法案はいずれ必ず参議院で採決しなければならない。年明けの通常国会に先送りするか、それともこの臨時国会で「強行採決」するかどうかは、依然として重要な政治マターなのだ。

そうした中で山本農水大臣が失言を連発したから、安倍政権は頭を痛めたのだ。山本大臣といえば、10月20日号の『週刊文春』誌上で、元秘書が「山本事務所はブラックだった」という旨の告発を行ったことが記憶に新しい。

だが、この告発が永田町で「失笑」を買ったことは、世間にはあまり知られていないだろう。告発の内容に偽りがあったとか、そういう理由ではない。

元々ブラックな世界ですから…

元秘書の告発によると、秘書には雇用契約書も手渡されず、薄給で議員夫人の買い物や食事の送迎にも駆り出され、年末年始も関係なく働かされ、長いときは午前3時過ぎまでの長時間労働が当たり前。まさに「ブラック事務所」だというのだ。

しかし、哀しいかな永田町では、「この程度でなにがブラックか」という受け止め方がもっぱらなのだ。

議員秘書の職務は、議員に仕え、議員の政治信条実現を期し、議員を守る藩屛となることだ。さらに、議員の政治活動が家族によって支えられている以上、「議員の家族のサポートも職務に入る」と考える秘書は少なくない。

国会議員の秘書には公設秘書と私設秘書がいるが、公設秘書は特別職の国家公務員であり、雇用関係は衆参両議院が管理する。それゆえ、給与の支払いや社会保険はきちんとしている(決して、ラクという意味ではない)。

これに対して、私設秘書の待遇、契約は本当にぴんきりだ。国会議員それぞれが雇用主となって直接雇い入れる形なので、雇用契約をしっかり守るところもあれば、契約書も交わさず、使い捨てのようにひどい扱いをしているところもある。社会保険を支払っているかどうかも怪しい事務所もざらにある。

交通費等の必要経費が一切払ってもらえなかったり、議員の私的な買い物で立て替えた費用をもらえなかったり、あるいは機嫌が悪い議員に罵詈雑言を浴びせられ、つねられたり殴られたり……。

永田町で働く私設秘書を近くでみていると、大の大人が涙を流す光景には慣れっこになる。時には移動中の高速道路や山の中で「車から降りろ」と言われそのまま放置され、時には支援者を前に土下座をさせられることも……。働いても働いてもなかなか評価をされず、パーティー券をさばき、課せられた党員獲得のノルマを平然とこなすようになってようやく一人前とみなされることも多い。

ボスの不祥事を一身に被り自死を遂げる秘書も昔はいた。今では伝説だ。そこまでして議員に殉ずる秘書はもういないだろうし、それを許すような社会でもない。

とはいえ、議員秘書はもともと清濁併せ吞むのを良しとする気風もあり、低賃金と長時間労働、あらゆるパワハラに耐える文化が残っている。だから、件の元秘書の告発を聞いても、「なにを今さら」という反応になるのだ。

なぜこのタイミングだったのか?

無論、それでいいのだと言うつもりは毛頭ない。むしろその逆で、昨今「ブラック労働の防止策」が議論され、霞が関の長時間勤務を憂慮する声もあがっており、「立法を担う永田町こそ、このままでいいのか」という疑問は真剣に議論されなければならないだろう。

一方で、「政治の世界ではよくある話が、なぜいま、出てきたのか」という点にも気持ちが向く。永田町で見聞する実情を踏まえると、山本有二事務所の話はいかにも、とってつけたような話と感じてしまう。もちろん現役閣僚であり、しかもTPP論戦の渦中にある農水大臣の事務所の話ということで、ニュースバリューがあると判断され、掲載されたのだろう。しかし、永田町の文脈に照らすと、別の理由も透けて見える気がする。

冒頭で述べた通り、臨時国会でのTPP審議は、安倍政権にとって最重要課題の一つである。焦点は、TPP関連法案の採決だ。野党4党が反対している以上、最終的には「強行採決」とならざるを得ない。このことは相当早い段階から当然、予想されてきたことだ。

そして強行採決をする場合、伝統的に繰り返されてきたのが、野党による「不信任案」の提出だ。内閣そのものに対する衆議院の不信任決議案(憲法69条)の他に、担当大臣の不信任決議(衆議院)と問責決議(参議院)がある。

問責を出されたら、安倍政権としても野党に対してなんらかの譲歩をせざるをえない。そのとき、TPP関連法案の強行採決の「落としどころ」として、担当大臣の「首」を差し出す構えを見せることは、国対政治的には理にかなうのだ。

審議を混乱させたということで担当大臣が辞任すれば、あるいは辞任がないとしても、野党が閣僚の不信任案を提出すれば、野党も支持層に向けて顔が立つ。

山本大臣は「生け贄」だったのか?

今回のTPP審議を担っている大臣は、従来からの流れで石原伸晃国務大臣、主戦場である農水分野は山本有二農水大臣だ。ふたりとも安倍総理の「お友達」として知られている。

8月3日の内閣改造では、石原大臣の留任は規定路線として受け止められた。凋落著しいとはいえ、自民党内の一大派閥である石原派を取り込むには、石原氏自身を抱え込むのが一番だからだ。

これに対して、山本有二氏の入閣は驚きを与えた。山本氏は、安倍総理のライバル石破茂氏の率いる「水月会」の重鎮だ。閣外に去ろうとする石破氏に、安倍総理は農水大臣のポストを提示したと言われている。それを蹴った石破氏に冷水を浴びせるかのように、派閥の重鎮に同じポストを提示し、一本釣りしたのだ。

いずれ「嵐が来る」ことが明白なTPP審議の担当に石原伸晃氏、山本有二氏という「お友達」をあてた———。もし、この時点で安倍総理の狙いが、お友達を起用してあげるという義理人情だけではなく、来るべきTPP審議の強行採決の際に、どちらかの大臣の首を差し出しても構わない、ということを含んでいたとしたら……その人事術は凄みすら感じさせる。

安倍総理は、2018年9月に2期目の任期が切れるが、自民党総裁任期を3期9年に延長する党則改正で、2021年9月までの続投が現実のものになってきた。大叔父にあたる佐藤栄作元首相の最長在任記録7年8か月を超える可能性が出てきたのだ。超長期政権を支えるのは、一にも二にも、人事術だ。

山本大臣の放言が実は計算尽くで、辞任に向けた「地ならし」だったと考えるのは、いささかうがち過ぎだろう。元秘書の告発も、「偶発的なもの」と考えるほうが自然だ。しかし、この告発が「大臣の辞任やむなし」という空気の醸成に一役買っていることは間違いない。

知略張り巡らされる永田町。失言とブラック告発が、このタイミングでさりげなく出てきたことの意味をしみじみと考える秋の夜長としたい。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50142
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50142?page=2
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美しい首都、東京 [選挙]

都会は、すばらしい、議会です。都会は、美しい、議会です。ボス、政治は、すばらしい、政治です。


必ずや、都民の、将・来・の・降・伏を、、、実現、、しません。


[黒ハート]素直な気持ち[クローバー][ほっとした顔][クローバー]

タグ:政治 選挙
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保守性と非保守性 [読み物]

 進歩的であると考えられる大部分の運動が個人的自由にたいする侵害をさらに進めようと説いている時代に、自由を大切にする人たちはこれに反対するために精力を費やす傾向がある。この点で、かれらは変化にたいして多くの場合、習慣的に抵抗する人たちと同じ立場に立っていることを見いだす。当面の政治問題において、かれらには保守政党を支持する以外に通常、選択の余地がない。しかしわたくしが明らかにしようとしてきた立場は、しばしば「保守的(conservative)」と説明されることがあるとしても、その立場は伝統的にこの名称をつけられてきたものとはまったく異なるものである。
[『全集Ⅰ‐7』193頁]

自由の擁護者と真の保守主義者とを、それぞれの異なった理想を等しく脅かす動きにたいして、共同で反対させている状態から生じる混同は危険である。
[『全集Ⅰ‐7』193頁]

真の保守主義は激しい変化に反対する・・・・・・態度である。
[『全集Ⅰ‐7』193頁]

変化にたいして多くの場合、習慣的に抵抗する
激しい変化
正当で、おそらく必然的な、またたしかに広範にみられる態度
[『全集Ⅰ‐7』193頁]

社会主義が起こるまで、その反対者は自由主義であった。
[『全集Ⅰ‐7』193頁]

 この三つの主義の相対的な位置について一般的に示される姿は、三者の真の関係をはっきりさせるよりも、むしろ曖昧にする。たいてい一直線上における異なる位置であらわされ、社会主義者は左、保守主義者は右、自由主義者は中間のどこかに位置する。これほど誤解を招くものはない。もし図式を望むならば、それらを三角形に配置し、保守主義者が一角を占め、社会主義者が第二番目の角に向い、自由主義者が第三番目の角に向うように組立てるのがいっそう適切である。しかし社会主義者は長いあいだより強く引っぱることができたので、保守主義者は自由主義的方向よりも社会主義的方向に従う傾向があったし、また急進派の宣伝によって尊敬すべきものとされた考え方を適時取りいれてきた。社会主義と妥協し、その考え方を横取りしてきたのは一様に保守主義者であった。自分自身の目的をもたない中道(the Middle Way)の主唱者である保守主義者は両極端のあいだのどこかに真理があるはずであるとの信念に従ってきた。その結果、保守主義者はいつのときもいずれの方向にせよ、極端な動きを示したほうへ自分たちの位置を移してきたのである。
[『全集Ⅰ‐7』195頁]
<傍点部を、サイズを大きくし更に太字に改めました>

保守主義者は一般にその時代の偏見を単に穏やかにかつ温和にした立場を取るにすぎないが、今日の自由主義者は大部分の保守主義者が社会主義者と分かち合う基本的な概念の一部にたいして、いっそう積極的に反対しなければならない。
[『全集Ⅰ‐7』194‐195頁]

言語、法律、道徳、慣習等の自生的に成長した制度の意味に理解を示したのであって、自由主義者はそこから利益を得たといってよい
自由な成長にたいする保守主義者の賛美は一般に過去についてのみである
設計されざる変化を歓迎する勇気
自由主義の立場は勇気と確信にもとづき、どのような結果が生じるかを予想できなくても、変化の方向をその進むにまかせる態度に基礎をおいている。
[『全集Ⅰ‐7』197頁]

将来を見るにあたって、保守主義者には自生的な調整力に対する信頼が欠けている。自由主義者にはこの信頼があって、適応がどのように成し遂げられるのかを知らなくとも、不安なしに変化を受け入れるのである。とくに経済の分野において市場の自己調整力が特定の事例において、どのように働くかを誰も予言できないとしても、それが新しい状態にたいして必要な調整をどうにかしてもたらすであろう、と想定するのは自由主義的態度の一面をなすものである。人びとがしばしば市場を機能させることを好まない要因としては、需要と供給、輸出と輸入などのあいだに意図的な統制なしに、ある必要な均衡がどのようにもたらされているのだろうかを考えることができないということが、おそらくもっとも強いものであろう。
[『全集Ⅰ‐7』197頁]

 一般に保守主義者は自分たちが正しい目的とみなすもののためにもちいられるなら、強制又は恣意的権力におそらく反対をしないといってよいであろう。もし政府が立派な人間の手にゆだねられるならば厳格な規則によって抑制しすぎてはいけないとかれらは信じている。
[『全集Ⅰ‐7』198頁‐199頁]

本質的に日和見主義者であり、原則を欠いているため(『全集Ⅰ‐7』199頁)

道徳的理念にしても宗教的理念にしても、自由主義者にとっては強制の適切な対象とはならない。しかるに保守主義者と社会主義者はともにそのような限度を認めない。ときどき感じることであるが、社会主義とも保守主義とも違う自由主義のもっとも顕著な特質は、他人の保護領域を直接侵害しない行為の問題にかかわる道徳的信念は強制を正当化するものではないという見解である。このことはまた、悔い改めた社会主義者が新しい精神的な凄まじ棲家を自由主義の囲いよりも保守主義の囲いのなかに求めやすいように見える理由を説明するものかもしれない。
[『全集Ⅰ‐7』200頁]

優秀な人物が
受けついできた基準と価値と地位とは保護されるべきであり、そしてその人たちは公共の問題についてほかの人よりも大きな影響力を持つべきである(『全集Ⅰ‐7』200頁)

保守主義者はある特定の確立した階層秩序を擁護する傾向があり、かれらが尊重する人びとの地位を当局に守らせようと望む。これにたいして、自由主義者はどんな確立された価値にたいする尊敬といえども、経済的な変化の力に対抗してそのような人物を守るために、特権、独占あるいは国家のいかなる強制力にも訴えることを是認しないと信じている。、自由主義者は文化的・知的エリートが文明の発展において演じた重要な役割を十分に知っているが、エリートといえども他のすべての人と同様の規則の下で、自らの能力によってその地位を維持することを証明しなければならないと信じている。
[『全集Ⅰ‐7』200頁]

真の自由主義者は宗教と争わない。
保守主義者と違うところは、自分自身の神聖な信念がいかに深遠なものであろうと、他人にその信念を強制する資格をもつとは決して考えないことであり、そして自由主義者にとって聖なるものと俗なるものは異なる領分であり、混同されてはならないと考えたことである。
[『全集Ⅰ‐7』206頁]

 政府の統制が多すぎることにたいする保守主義者の反対が原則の問題でなく、政府の特定の目的に関係していることは経済の領域においてはっきりとわかる。かれらは産業の分野における集産主義的および指令主義的方法に通常反対する。そしてそこでは自由主義者は保守主義者のなかに友人を見いだすことがある。しかし同時に保守主義者はたいてい保護主義者であり、しばしば農業における社会主義的方法を支持してきた。実際、工業および商業において存在する制限はおもに社会主義的見解の結果ではあるが、農業における同じく重要な制限は保守主義者によってずっと以前に導入された。そして多くの保守主義の指導者たちは、自由企業の信用を落とす努力において社会主義者と競い合ってきたのである。
[『全集Ⅰ‐7』201頁‐202頁]

保守主義は新しい考えに反対する自らの明白な原則をもたない
理論を信用せず、経験によって証明されたもの以外については想像力を欠いているために、保守主義は思想の闘争に必要な武器を放棄している。思想のもつ長期にわたる力に根本的な信頼をおく自由主義と異なり、保守主義はある一定の時期に受けついだ思想の貯えによって拘束されている。そして議論の力を実際には信じていないため、一般に保守主義の最終的手段はあるすぐれた特質を自分勝手に僭称し、それをもとにして優秀な英知を主張するのである。
[『全集Ⅰ‐7』202頁]

 保守主義的態度のもっとも非難されるべき性質は、十分に実証された新しい知識を拒否する傾向があることであって、その理由はそれにともなって生じると思われる帰結の一部が気に入らないということなのである。
[『全集Ⅰ‐7』203頁]

保守主義の非啓蒙主義(『全集Ⅰ‐7』203頁)
既存の道徳的信念が誤りであるとわかった事実の過程に依存していることが実際に証明された場合に、その信念を守って事実の承認を拒否するのは道徳的とはいえないであろう。(『全集Ⅰ‐7』203頁)
生物進化論(『全集Ⅰ‐7』203頁)

 新しいものと変わったものにたいする保守主義者の不信に結びついているのは、国際主義にたいする保守主義者の敵意と耳ざわりな国家主義の傾向である。ここにかれらの思想の闘争における弱さのもう一つの原因がある。われわれの文明を変化させている思想はいかなる国境をも顧慮しないという事実を、保守主義者は変更することはできない。
[『全集Ⅰ‐7』203頁]

この国家主義の偏向こそ、しばしば保守主義を集産主義へ橋渡しすることになる(『全集Ⅰ‐7』204頁)
・・・・・・「われわれの」産業や資源という用語で考えることは、これらの国民的資産が国益に向けられるべきだとする要求からほんの少し隔たっているにすぎない(『全集Ⅰ‐7』204頁)
人が目新しいものを嫌い、自分自身のやり方をすぐれていると思えば思うほど、人は他人を「教化」することを自分の使命と考える傾向がある。(『全集Ⅰ‐7』204頁)


楠茂樹 楠美佐子『ハイエク 「保守」との訣別』中央公論新社
第10章 ハイエク社会哲学の保守性と非保守性
ハイエク『自由の条件』 追論「なぜわたくしは保守主義者ではないのか」

ハイエク - 「保守」との訣別 (中公選書)

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  • 作者: 楠 茂樹
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2013/04/09
  • メディア: 単行本



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†世俗の支配者と魂の支配者 [読み物]

 ところで人間の究極的な目的は幸福にあり、幸福は神を見ること、神を享受することにある。国家とは、「同一の法と同一の統治の下に善き生活へと向かう人々」の集団である。この国家に集いあう民衆の究極の目的は、たんに世俗の国家において「徳にしたがって生きることではなく、有徳な生活を通して[彼岸において]神の享受へと到達することである」。
 この神の享受へと導くことは、世俗の国家の王の任務ではない。「人間は神の享受という目的を人間的な徳だけでは達成することができず、神の恵みによらなければならない」からである。だからこの役割は地上の王ではなく、聖職者に委ねられる。魂の救済については、王は聖職者にしたがわなければならない。王の任務は民衆の善き生活という目的が実現されるようにすること、そして「民衆の善き生活をそれが天上の浄福へと到達するように、管理すること」である。
 だから王の任務は三つある。すなわち「一つは統治する民衆のために善き生活を確立すること、二つは、確立したものを維持すること、そして三つは維持してきたものを一層の完成へと推進させること」である。

中山元『正義論の名著』ちくま新書2011
トマス・アクィナス『神学大全』――天上の浄福を準備するのが支配者の正義
よりp.059
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アメリカ全体の共和制の健全化,habits of the heart心の習慣 [言葉の定義に拘り過ぎ]

政教分離の話とまぁ少し分けながらなのですが、市民社会とそれから宗教の問題ということなのですが、非常に島薗先生は重要な本を訳されていて、ロバート・ベラーという人の『心の習慣』という本なのですね。「心の習慣」という言葉は政治学者にとってはピンと来る言葉でして、これはトクヴィルという人が使った言葉なのですね。トクヴィルというのは、私も一応今大学で政治学っていうのを教えてるものですから、デモクラシー論というのを教える時には真っ先に教えなければならない人物ですね。トクヴィルという人は『アメリカのデモクラシー』という本を書いた人物で、彼はフランス人です。フランスがフランス革命をやったにもかかわらず、デモクラシーの国だという自意識を持っているにもかかわらずフランス革命以降、フランスは独裁者を選んでいく訳ですね。まさにそのデモクラシー故に。何故フランスではこういうふうにデモクラシーが崩壊していくのか、そういうのにぶち当たった若きトクヴィルは、アメリカに行ってそのデモクラシーとは一体どういうものなのか。アメリカの方がどうも上手く行ってるっぽいぞ、いう風に彼には見えた。のちにアメリカも上手く行かなくなるだろう、って彼は書いていますけれども。じゃあどういう要素によってアメリカはこのデモクラシーがそれなりに機能しているように見えるのか、と考えたときに。

 トクヴィルの結論は簡単に言うと、実はデモクラシーの重要なポイントっていうのは、国家と個人の間にある中間領域っていうのが重要である、って考えるんですね。人々が個人だけではなくて、トクヴィルが例えば非常に重要視したのはchurch教会ですね。教会に週末になったら通う。そうするとその教会に通うと勿論宗教的な話をする訳ですが、それだけではなくてですね、「いやちょっと最近あそこの川汚いね」と。「一斉清掃しましょうね」っていう話合いが行われたりとか。「最近どこそこの誰々さんが来てないね、一緒にあのノックちょっとしに行きましょうか」とか。そういうような小さなパブリックってのが生まれてくると。他者との間のそういう様々な合意形成をするような、今の言葉でいうとソーシャルキャピタル社会関係資本のようのなものが生まれてくる。そうするとそこからですね実はデモクラシーの非常に重要な土台が生まれ、それが延いてはアメリカ全体の共和制みたいなもののの健全化に繋がっているんじゃないのか? つまりデモクラシーにとって重要なのは実は人々が他者とこういう風に顔を合わせそして合議をしていく具体的な場である。そしてそこにおいて様々なものを決定していくというタウンシップという言葉を彼使っていますが、それがアメリカのhabits of the heart心の習慣というものではないか。この伝統こそがデモクラシーを上手くやっているっていうそういう議論。ですからデモクラシーにとってはこの宗教的な中間領域っていうのが重要である、というのがトクヴィルの一つのテーゼである訳ですが、これを現代に引き継いだのがベラーという人ですね。ベラーは市民宗教というのを考えました。アメリカが行き過ぎた個人主義にどんどんなっていけばなっていく程、デモクラシーが破綻していくとするならば、もう一度アメリカのhabits of the heart心の習慣を思い出そうぜ。そのときにもう一度宗教的なとこに関与するようなそういうようなルートをもう一度市民宗教として立直そうというのが、ベラーのテーゼですよね。

45:04~48:11
中島岳志(政治学者)×島薗進(宗教学者) ナショナリズムと宗教を問い直す
https://youtu.be/dR0hmJt9G7I?t=45m4s

心の習慣―アメリカ個人主義のゆくえ

心の習慣―アメリカ個人主義のゆくえ

  • 作者: ロバート・N.ベラー
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 1991/05/08
  • メディア: 単行本



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自民・小泉進次郎氏「民進党は今回のTPPはダメって、次回はいつあるの?」 - 産経ニュース [web]

自民・小泉進次郎氏「民進党は今回のTPPはダメって、次回はいつあるの?」

 自民党の小泉進次郎農林部会長は26日、民進党が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)をめぐり、参院選公約に「今回のTPP合意に反対」と掲げていることに対し、「今回はダメって、次回はいつあるのか」などと皮肉った。三重県度会町の街頭演説で語った。

 小泉氏は、民進党が共闘を進める共産党を「TPPも憲法改正も『絶対反対』。何でも反対の確かな野党」と持ち上げつつ、「民進党は『安倍(晋三)政権の憲法改正には反対』と。首相が安倍さんでなくなったら賛成なのか。どうなんですか」と批判のボルテージを上げた。

 三重県は民進党の岡田克也代表の地元。小泉氏は「岡田さん、本当にこのままでいいのか。本当にこの選挙が終わった後も、(共産党と)一緒にやり続けるといえるか」と問いかけた。
http://www.sankei.com/politics/news/160626/plt1606260028-n1.html
タグ:WEB 経済政策
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e.burke [web]

24:46
中島岳志(政治学者)×島薗進(宗教学者) ナショナリズムと宗教を問い直す
https://youtu.be/dR0hmJt9G7I?t=24m46s
タグ:政治 思想 WEB
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追記)ケインズとハイエク [読み物]

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【消費税増税再延期】自民・小泉進次郎氏「そんなおいしい話に若い人たちはだまされない」 - 産経ニュース [web]

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自民・小泉進次郎氏「そんなおいしい話に若い人たちはだまされない」

 自民党の小泉進次郎農林部会長は31日、党本部で開かれた党政調全体会議に出席し、消費税率の10%への引き上げを来年4月から2年半延期するという安倍晋三首相の方針について「延期するけれども決まっていた(社会保障)充実策はやるというなら、こんなおいしい話はない。そんなおいしい話に若い人たちはだまされない」と発言した。

 さらに、首相が平成26年秋にも消費税増税の1年半延期を決断し、来年4月に先送りされた経緯を念頭に「二度あることは三度ないという説明をどうやったらできるのか。おそらくできない」と指摘。予定通り増税するべきだとの考えをにじませた。

 一方で、「今回の決断は社会保障の構造的なあり方(の改革)にもう一度アクセルを踏んでいくスタートにしなければいけない」とも強調。再延期の方針を半ば容認しながらも、社会保障制度の見直しを同時に進めていくべきだとの認識を示した。

 小泉氏は会議後、記者団に対し、民進党が再延期の間の社会保障政策の充実を赤字国債を財源に実施するよう主張していることにふれ「自民党はどう責任あるあり方を示していくのかが(夏の参院選の)一つの論点になるだろう」との見方を示した。
http://www.sankei.com/economy/news/160531/ecn1605310042-n1.html
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